- おうぎ
- I
おうぎ【奥義】学問・技芸の最も奥深いところ。 おくぎ。II
「~をきわめる」
おうぎ【扇】〔動詞「あおぐ」の連用形から〕(1)あおいで涼をとるための道具。 竹や木を骨にして一端に軸を通して要(カナメ)とし, それに紙を張り折り畳めるようにしたもの。 檜扇(ヒオウギ)とともに平安前期日本で考案された。 装身・儀礼用の道具, 舞踊の具ともする。 せんす。 末広。 「~をかざす」﹝季﹞夏。 《老けりな~づかいの小ぜはしき/一茶》(2)ヒノキなどの薄板をとじて{(1)}の形に作った礼装用の道具。 檜扇(ヒオウギ)。(3)家紋の一。 {(1)}を図案化したもの。(4)「団扇(ウチワ)」に同じ。「とこしへに夏冬行けや裘(カワゴロモ)~放たぬ山に住む人/万葉 1682」
~忌々(ユユ)し〔班婕妤(ハンシヨウヨ)の故事から〕扇は男女の仲にとって不吉である, の意にいう。→ 秋の扇~を請(ウ)・く芸事で, 伝授の印として, その流儀の扇を授けられる。「能は小畠の~・け/浮世草子・永代蔵2」
~を鳴ら・す(1)扇を打ち鳴らして案内を求める。「戸口によりて~・し給へば/源氏(総角)」
(2)扇で歌の拍子をとる。III「或はうそをふき, ~・しなどするに/竹取」
おうぎ【横議】勝手に議論すること。「縦説~する曲学異端を笑つて/くれの廿八日(魯庵)」
Japanese explanatory dictionaries. 2013.